外食産業記者会は、創立25周年記念事業として2004年度に表彰制度を創設しましたが、第2回目の「外食アワード2005」では、新たに外食流通部門を加え、合計6名の受賞者を決め、1月20日付で発表しました。
また、2005年は外食から見てどんな年であったか、どんなことが話題になったのかを象徴する言葉として、選考委員会は参考までに6つの言葉を「2005年外食キーワード」として選びました。
☆
赤塚 保
氏((株)柿安本店 代表取締役社長)
《表彰理由》
デパ地下営業のノウハウを生かし「自然派ビュッフェ」に進出。今日大ヒットを続ける同業態の中でも、健康のライフスタイルを提唱するデトックスコーナーを開設する
など独自の方向性を示し、フードサービス全般に大いなる刺激をもたらした。
☆
岡本 晴彦
氏((株)クリエイト・レストランツ 代表取締役社長)
《表彰理由》
ショッピングセンターや再開発物件を主体に、立地に合わせたコンセプトを開発・出店するという新しいビジネスモデルを創造、99年の事業開始から5年余りで200店を出店。早期の株式上場を実現した。最近では05年12月に出店した東京メトロ・表参道駅のエチカが注目されている。
☆
鵜飼 貞男
氏((株)うかい 代表取締役社長)
《表彰理由》
05年9月、東京タワーの真下に、細部まで徹底した本物にこだわる「東京芝とうふ屋うかい」をオープン。民の迎賓館として世界に日本食文化を発信。「うかい鳥山」、「うかい亭」、「とうふ屋うかい」など10店舗のほか、ガラスの森、オルゴールの森などミュージアムも開設し、文化的活動も展開している 。
☆
鎌田 由美子
氏((株)JR東日本ステーションリテイリング 代表取締役社長)
《表彰理由》
JR東日本の大宮駅と品川駅に商業施設「ecute」(エキュート)を開発。フードビジネスをはじめ、流通業全般に立地創造と市場開拓のダイナミズムを示した。駅の中での便利な買物を意味する「エキナカ」という言葉を生み出した。
☆
石井 宏治 氏(株ビーヨンシイ
代表取締役)
《表彰理由》
立ち飲み店「新宿三丁目 日本再生酒場」が2005年の立ち飲みブームを象徴する繁盛店として、専門誌にも一般誌にも数多く取り上げられた。「再生酒場」という店名には、「日本 に活気を取り戻したい」という思いが込められており、その元気で楽しい雰囲気は、若い女性の立ち飲み利用も開拓した。
●外食流通部門
☆ 中野 勘治
氏((株)アールワイフードサービス 代表取締役社長)
《表彰理由》
21世紀型卸のビジネスモデル創造を提唱し、推計需要5兆円の小規模外食ユーザー向けRYQUE(リクエ)事業に着手。会員制カタログ販売による4温度帯食材・資材の供給、消費時点データ収集など外食流通に新風を吹き込んだ。
※受賞者の肩書きなどは発表時のものです。
《参考》2005年外食キーワード
・ジンギスカン・立ち飲み・名古屋めし(愛知万博がらみ)・原産地表示
・米国産牛肉輸入再開・エキナカ
*メールでのお問合せ info@g-kishakai.net